まとめ『地球の限界:“私たちの地球”の科学』を見た結果気づいたこととは・・

地球環境

 

瀬名です。
 
ネットフリックスで見れるドキュメンタリー映画、
 
『地球の限界:“私たちの地球”の科学』
(Breaking Boundaries: The Science of Our Planet)
 
「地球環境の現状」については以前から興味があったので、
気軽に見れるネットフリックスで見てみました。
 
 
 

科学者らが警告「今後の10年が地球と人類の未来を左右する。」

 

人類が歴史上において類をみないほどに【人口増加】した結果・・皮肉なことに、地球環境は危機に瀕しています。
 
 
現代は「人新世(じんしんせい)」と呼ばれており、これは「人類が地球環境に対して、最も大きなインパクト(影響力)を持つ時代」です。
 
 
(この以前の時代を「完新世(かんしんせい)」と呼びますが、これは気候が1万年以上も安定していた時代を意味します。この気候の安定により、人類の文明は繁栄出来たと言われています。)
 
 
ですが現代は「温暖化」と言われて久しいように、地球の気温上昇により、これまでの安定が脅かされています
 
 
地球環境が不安定化するとどうなるのでしょうか?
 
たとえば、
 
・永久凍土が溶ける
・洪水
・海面上昇による都市の消滅
・酷暑
・森林火災
・干ばつ
・生物多様性と生存圏の損失
・食糧危機
・水資源の枯渇
・大気汚染による病気や死亡
・科学物質による汚染
 
などです。
 
何よりも恐ろしいのは、あるポイント(限界値)を過ぎてしまうと「以前のようには二度と戻れなくなる」可能性が示唆されていることです。
 
 
科学者らによると、「今後の10年が地球と人類の未来を左右する。」
 
・・と言うことですが、裏を返せば、人類の選択次第では地球を持続可能にして平和に豊かに生存することも十分可能ということです。
 
 
では現代において人類が直面している、深刻な問題とはどういったものなのか詳しく見ていきましょう。
 
 
 
 

■人類が直面している5つの問題

地球の限界:“私たちの地球”の科学

地球の限界:“私たちの地球”の科学

 
養分、水、森、生物多様性、気候・・
 
これらが地球の安定性を司る主要な要因です。
 
 

気候変動(温暖化)

二酸化炭素(CO2)濃度の上昇により温暖化すると、北極や南極の永久凍土が溶け、洪水、酷暑、森林火災、干ばつなどが引き起こされる。
 
 

生存圏の損失/環境破壊

人間の都合による「森林伐採」などによって二酸化炭素を吸収する木々が失われ温暖化に拍車がかかる。生物多様性や、貴重な地球資源も損失してしまう。
 
 

生物多様性の損失/生態系破壊

世界の動植物800万種類の内、100万種類が絶滅危惧。(例:ハチや昆虫がいなくなると作物の受粉が出来なくなる。)
 
 
人間社会が機能する為には生物多様性が必要である。
 
 

淡水消費/水資源の問題

人間一人が生きる為には1日に3000リットルもの淡水が必要とされる(飲料、生活用水、工業用水、食糧生産など)。
 
 
淡水に関しては人類はまだ安全域にいるが、今後の人口増加や経済発展などによっては急速に危険域に入ってしまう可能性もある。
 
 

栄養素/窒素とリン

全ての生命に必要な養分であり、肥料にも使われる。栄養過多(富栄養化)により河川や水が藻の過剰繁殖で汚染される。
 
富栄養化で水中に生物が住めなくなるデッドゾーンとなってしまう。
 
 
 

■さらに4つの地球安定化に欠かせない要因

 

海洋酸性化

二酸化炭素を海が吸収することによりPHが変化する。海が酸化すると生物が絶滅してしまう。
 

化学物質

人類がこれまでに作り出して来た「新規化学物質」(核廃棄物や残留性有機汚染物質、重金属やマイクロプラスチックなど)の影響は未だ未知数。
 
人類はこれまでに、10万種の新規化学物質を生み出して来たが、その多くが環境に悪影響を及ぼしてしまう。
 
 

大気汚染

大気汚染の大きな原因はガソリンなどの「化石燃料」
 
これにより、毎年700万人が死亡し、平均寿命を3年縮めているが、未だ限界値は定められていない。
 
 

オゾン層

オゾン層に穴が開いてしまうと太陽光の有害な紫外線を防ぐことが出来なくなる。
 
1980年代に科学者らの警報により、各国政府が動き対策がなされて現在では安全域にある。
 
(オゾン層への対策は科学が世界を動かした好例とされているが、今後も益々こういった各国協調した「地球環境保護」を続けていく必要がありそうです。)
 
 
 
 

『地球の限界:“私たちの地球”の科学』を見て気になったその他のポイント

地球の限界:“私たちの地球”の科学

地球の限界:“私たちの地球”の科学

 
・人口増加(資源の乱用、経済合理主義)が地球環境を危機にさらす。
 
・北極と南極の氷が地球を冷やし、太陽光を跳ね返し、気温を安定させて来たが温暖化により毎年氷床は溶けて失われている。
 
 
・海面が上昇すると沿岸部の都市が存続できなくなる。
 
・「限界値/転換点」とは地球が後戻り出来なくなる致命的なクリティカル・ポイントである。
 
 
・完新世(豊かで安定した環境)→人新世(人類が地球の環境を変える時代)へと推移している。
 
・社会の安定、人類の幸福は、良好で安定した地球環境に大きく依存している。
 
 
2020年にオーストラリアで大規模な森林火災が数ヶ月続き、20万平方km(キロメートル)が焼失し30億の生物が死滅。
 
・人間、動物、環境の健康はリンクしている。
 
 
・温暖化を防ぐには・・炭素(CO2)排出を減らす、既にある炭素を減らすには植樹すること、菜食寄りな食事、肉食を減らすことなど。
 
・ゴミの削減、資源のリサイクルにより環境を保護できる。
 
・人類は「地球の意識」管理者として、健康で回復力のある地球(ホーム)を維持することが出来る。
 
 
 
 

おわりに:地球を維持するのは科学と精神性である・・

 

「地球環境を守る」などと言うと我々個人ではどうしようもない無力感を抱いてしまうものですが、
 
SDGs(持続可能な社会を目指す)のようなスローガンが出てくるように、社会のトレンドとしては間違いなく「地球環境と共存する社会」を目指して向かっています。
 
 
つまりそうなると、
 
・個人レベルでも「豊かさと幸せの基準」は書き換わっていき
 
・これまでのような「大量生産/大量消費/金儲け主義」は流行らなくなり
 
・奪う戦いから、「守るための戦い」へと転換されていき
 
「多様性と共存」がキーとなっていき
 
・世界各国が一丸となって地球環境に取り組む
 
・・以上のような変化が起きてくるはずです。
 
 
人類は、そして我々個人は「地球との共存」を通して、より本質的な豊かさ、幸せ、世界平和とは何かを考えるキッカケを持つことが出来そうです。
 
 
そして地球環境を守るには、「科学/テクノロジー」も必要ですが、それと同じくらい「人々の精神性」も重要になってきます。
 
 
これらは陰陽であり、車の両輪のようにどちらも欠かせないものです。
 
 
結局、社会を構成するのは人間でありますから、人間の心が社会を作り出すのであれば、愚かな心が愚かな社会を生み出してしまいます。
 
 
人間一人一人が満たされてくれば、過剰な欲望はコントロールされてエコロジカルな社会が実現されてくるはずです。
 
 
その為にはやはり一人一人がお互いを助け合うような(日本人が震災に直面した時のような)、
 
『お互い様』『共存の精神性』がより世界に見直されてくるのでしょうね。
 
 
今後はメディア、マスコミが喧伝するような資本社会の成功イメージに翻弄されずに、
 
「温かみのある人間関係」「質高い食事」「自分らしく生きる」などにこそ「実を求める」
 
・・そんな本質に立ち返るターニングポイントなのかもしれません。
 
 
瀬名
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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