人類が不幸なのはお金と利益主義が原因かもしれない。

陰謀学

ツァイトガイスト・アデンダム2008 日本語字幕とてもわかりやすい版Zeitgeist

 

(54:30~)人間には本来、貪欲も競争心もない。貪欲や物不足は人が操っている。だから人は生存のために戦い合う。

バーナード・リエター EU通貨設立者(Bernard Lietaer – Founder of the EU Currency System)

 

アダム・スミスの国富論:「社会は願望と競争により繁栄する」

競争に基づく経済がもたらしたものとは:

戦略的腐敗、権力と富の合併、社会階層化(階級制度)、技術停滞、労働者の酷使、

超富裕層・エリート層が背後で独裁政府を操るようになったこと。

 

廃棄物の垂れ流し、独占企業の経営、リストラ・・すべては利益のため。金が第一で人の幸せは二の次。

利益が人間や自然環境よりも優先される。腐敗(Corruption)は金銭主義の副産物ではなく、根源そのものだ。

 

効率性、持続可能性、豊かさは、利益の敵なのだ。

利益ベースの社会を動かすのは何か?何が競争力を保っているのか?

需要供給にとって豊かさはマイナスになる。ダイヤの会社が通常の10倍のダイヤを採取すると、ダイヤの供給が増加し1個あたりのコストと利益が下がる。

言うなれば、利益を増やすのは「希少性」のメカニズムだ。

 

利益ベースシステムでは、持続可能性と豊かさはありえない。その構造の本質に反するからだ。

だから戦争や貧困のない世界は不可能だ。最も効率的で生産性の高い科学技術を常に発達させるのも不可能。

 

(1:10:54~)自分の行動から責任回避する人は「本能」という言葉を使う。「人間は特殊だ」「貪欲は本能だ」と言う。人間が貪欲なのは自然だと言う…。

 

・貪欲、嫌悪、偏見を生み、お互いを利用し合う-そういった仕組みやエリート主義をなくしたい

・監獄や福祉援助の必要性をなくしたい

・希少性、物々交換、貨幣制度が生み出す物不足の世で常に生きてきたので、問題が耐えない。

 

「反社会的・暴力行為」を生み出す「物不足」を解決すれば、暴力行為もなくなる。暴力的な性質は生まれつきではない。

人間の行為に本質などなく、歴史とともに常に変化してきた。

嫌悪、貪欲、腐敗、人間の本質ではなく、社会の中で学んだもの。

 

戦争、貧困、腐敗、飢餓、悲劇、人の苦しみは貨幣制度のなかでは変わらない。我々の文化と価値観の再設計が必要だ。人の意見や、政治家の世界観ではなく、地球の許容量にもとづく再設計が必要なのだ。

 

(1:13:23~)科学技術により、人は解放され生活が向上するのに気づく。

すると地球資源の知的管理が、我々の最も重要な仕事であることが分かる。

豊かな生活は、自然資源のおかげだからだ。

これを理解すると金がいかに自然資源を取得する邪魔をしているのかが分かる。

 

なぜ資源獲得にお金がいるのか?それは現実か架空のモノ不足のせいだ。

空気や水道水は通常タダだ。有り余っているので売り物にはならない。

論理的にいえば、家や街、交通機関など、社会で作るモノ全て十分な資源や科学技術があれば

売る必要がなくなる。

 

自動化や機械技術が高度に発展していれば、人は労働から解放され、職を持つ必要がなくなる。

そしてこうした社会になれば【金を持つ意味がなくなる】。

 

究極の質問をしよう。

生活必需品は全て無料で、雇用奴隷も必要ない、

そのような豊かな社会を作るための十分な資源は地球にあるのか?

 

答えはYESだ。

 

これを実現する資源と技術はあり、生活水準を向上させる能力もある。

未来人が、今の我々の原始的で未熟な社会を見たら驚くだろう。

 

資源ベース経済

(1:15:55~)利益至上主義社会では、人類の幸福追求は二の次とされてきた。むやみに生産される商品も金儲けのためだけです。

解決してもお金にならない社会問題は放りっぱなしにしてきた。

 

今の時代で化石燃料を使う必要はない。環境汚染するものを使わなくてもエネルギー源は豊富にある。

 

体制が推進する、原子力、水素、バイオマス発電、化石燃料などは

産業に利益をもたらしつづける利己的な理由によって存在する。(産業がエネルギーを独占し販売するため)

 

しかし、今の科学技術があれば、いくらでも”クリーンな無限の再生可能エネルギー“で電力を作ることができる。

 

・太陽光発電。太陽エネルギーは正午に1時間発電すると、世界消費量の1年分以上のエネルギーになる。問題は供給源ではなく発電する科学技術。現在、発電を可能にする媒体は数多くある。

エネルギー産業が邪魔をしなければ、実現はすぐにでも可能。

 

・風力発電。2007年米国エネルギー省によると、『米国50州のうち3つの州で風力を捉えれば全米への電力供給が可能』と認めた。

 

・潮力発電。英国では42箇所で利用され、全国土34%のエネルギーを潮力で供給できると予測している。

 

・波力発電。世界に毎年8万テラワットを供給できる可能性がある。全地球のエネルギーの半分をこれだけで賄える。

 

潮力、波力、風力、太陽光、が永遠のクリーンエネルギー源となる。

だが、この4つを上回るクリーンエネルギーもある。

 

地熱発電。2006年にMITが地熱エネルギー調査を実施、1万三千ゼタジュールの電力が現在地球にあり、

技術向上でその六分の一が発電できると報告した。これは年間2000ゼタジュールになる。

ちなみに全世界の年間エネルギー消費量は約0.5ゼタジュールに過ぎない。

つまりこの方法だけで約4000年分のエネルギーが得られる。

 

利益至上主義社会の問題とはなにか?

一部の人間がリソースを独り占めしていること。

お金による支配と奴隷化するシステム。

 

利益を上げるためには、効率性、持続可能性、豊かさは、邪魔になるだけ。これらは利益の敵。

 

利益至上主義がのさばる限り、環境破壊、戦争、貧困、飢餓、強烈な格差はなくならない。

また人類と環境にとって本当に必要なテクノロジーは封印され続ける。

 

 

 

 

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